競馬の花形である騎手。
しかし、ほとんどの騎手は中学校卒業後、競馬学校に入りその後トレーニングセンター中心の生活になるので正直一般社会とかけ離れていると言えるでしょう。
そのためか、はっきりいってあり得ない不祥事が結構な頻度で起こります。
最近では大ベテランの岩田康誠騎手が、後輩騎手(藤懸騎手)に腹を立てレース前の返し馬中に幅寄せし暴言を浴びせるという出来事がありました。
結果的にこのレースは藤懸騎手2着・岩田騎手は5着でしたが、先輩騎手による恫喝が藤懸騎手の精神状態に影響している可能性もあります。
あまりの酷さに他の騎手も中央競馬を運営するJRAの裁決委員に通報し即刻騎乗停止となりました。
また、コロナの持続化給付金を不正受給した騎手が13人もいて処分を受けています。
以前から騎手のあり得ない不祥事を多数みてきましたので、まとめます。
- 不祥事を起こした騎手一覧(JRA:日本中央競馬会所属)
- 石神 深一 (いしがみ しんいち) *2001年デビュー
- 岩田 康誠 (いわた やすなり) *2006年JRAデビュー
- 蛯沢 誠治 (えびさわ せいじ)*1970年デビュー
- 大江原 圭 (おおえはら けい)*2008年デビュー
- 岡部 幸雄 (おかべ ゆきお)*1967年デビュー
- 菊沢 一樹(きくざわ かずき)*2016年デビュー
- 北村 友一(きたむら ゆういち)*2006年デビュー
- 木幡 育也(こわた いくや)*2017年デビュー
- 木幡 初広(こわた はつひろ)*1984年デビュー
- 佐藤 聖也(さとう せいや)*2005年デビュー
- 柴田 善臣(しばた よしとみ)*1985年デビュー
- 田中 剛(たなか つよし)*1979年デビュー
- 田原 成貴(たばら せいき)*1979年デビュー
- 西谷 凛(にしたに りん)*2021年デビュー
- 西田 雄一郎(にしだ ゆういちろう)*1995年デビュー
- 原田 敬伍(はらだ けいご)*2013年デビュー
- 原田 俊彦(はらだ としひこ)*1984年デビュー
- 藤田 伸二(ふじた しんじ)*1991年デビュー
- 穂苅 寿彦(ほかり としひこ)*1995年デビュー
- 松田 大作(まつだ だいさく)*1997年デビュー
- 松本 大輝(まつもと ひろき)*2021年デビュー
- 丸山 勝秀(まるやま かつひで)*1992年デビュー
- 山﨑 亮誠 (やまさき りょうせい)*2012年デビュー
- 山田 敬士 (やまだ けいし)*2018年デビュー
- クリストフ・ルメール (くりすとふ・るめーる)*2015年デビュー(JRA)
- その他
- 不祥事を起こした騎手一覧(地方競馬所属)
- まとめ
不祥事を起こした騎手一覧(JRA:日本中央競馬会所属)
石神 深一 (いしがみ しんいち) *2001年デビュー
事象:飲酒運転で駐在所の塀に突っ込む物損事故により現行犯逮捕(2005年)⇒4か月間の騎乗停止
代表騎乗馬;オジュウチョウサン
障害の人気馬オジュウチョウサンの主戦石神騎手はデビュー4年目に飲酒運転であろうことか駐在所に突っ込むという離れ業で現行犯逮捕されています。
岩田 康誠 (いわた やすなり) *2006年JRAデビュー
事象:後輩騎手に対して鞭を使って威嚇したのち馬をラチ沿いに寄せ、暴言を吐く⇒14日間の騎乗停止(2021年)
代表騎乗馬;ディープブリランテなど
後輩の藤懸騎手に対してこともあろうか馬上で威嚇・暴言。以前から後輩騎手に対していじめ思われる言動を繰り返していたことも判明しています。
なぜか2週間という軽い処分となりましたが、今後どうなるか注目です。
蛯沢 誠治 (えびさわ せいじ)*1970年デビュー
事象:運転免許不正取得<替え玉>により書類送検(1975年)⇒騎手免許はく奪⇒騎手免許再取得(1978年)
代表騎乗馬;スズパレード等
スズパレードやタレンティドガールに騎乗しGⅠを勝った蛯沢騎手はあろうことか、馬ではなく自動車免許の取得に関して替え玉による不正取得を行い騎手免許を一時はく奪されています。
大江原 圭 (おおえはら けい)*2008年デビュー
事象①:調整ルームでリツイート(2011年)
事象②:人身事故(相手死亡)を起こし逮捕(2015年)⇒5カ月間騎乗停止
代表騎乗馬 なし
レース前の不正防止のために騎手が隔離される調整ルームでツイッターで一つ。その後、人身死亡事故を起こしています。
岡部 幸雄 (おかべ ゆきお)*1967年デビュー
事象:レース中杉浦宏昭騎手に対して斜行しながら並走し、馬上から杉浦騎手を殴打(1984年)⇒2日間の騎乗停止
代表騎乗馬 シンボリルドルフ等
中央競馬で3000勝弱、3冠馬シンボリルドルフの主戦でもある競馬の第1人者岡部幸雄氏も馬上から騎手を殴り2日間の騎乗停止。
岡部騎手は坊主となり反省しますが、この年シンボリルドルフでクラッシク3冠を達成します。
菊沢 一樹(きくざわ かずき)*2016年デビュー
事象:日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号に規定される「競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者」として1か月の騎乗停止(2017年)
代表騎乗馬;なし
詳細は発表されていませんが、未成年飲酒と言われています。
北村 友一(きたむら ゆういち)*2006年デビュー
事象:レース後に検量裁決室内で机を持ち上げて倒すという粗暴な行為を行った(2013年)
代表騎乗馬;クロノジェネシス
裁決に不服があったのか、机を持ちげて倒すという子ども顔負けの暴れっぷり。現在でも「机」とあだ名が残っています。
木幡 育也(こわた いくや)*2017年デビュー
事象①:ドーピング検査にひっかかり1か月の騎乗停止(2017年)
事象②:日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号で規定される「競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者」で未成年での飲酒・喫煙とのこと⇒3カ月の騎乗停止
代表騎乗馬;なし
競馬一族でありながら、1年目から問題多発で騎乗停止も連発。普通の会社だったらクビでしょう・・・
木幡 初広(こわた はつひろ)*1984年デビュー
事象:人身死亡事故により罰金50万円⇒1か月の騎乗停止(2000年)
代表騎乗馬;マンオブパーサー
育也騎手の父。事故に関しては双方に過失があったとのことで罰金のみになっています。
佐藤 聖也(さとう せいや)*2005年デビュー
事象:同僚騎手のスニーカーを盗みリサイクルショップに転売で窃盗容疑で逮捕⇒処分決定前に自主引退
代表騎乗馬;なし
まさかの同僚スニーカーを窃盗し売却。窃盗で逮捕され騎手人生を終えました。
柴田 善臣(しばた よしとみ)*1985年デビュー
事象:騎乗馬のレース後検量においてレース前の検量から1.7キロ不足していることが判明し、2着に入線したが失格となる⇒過怠金20万円
代表騎乗馬;ヤマニンゼファー等
騎手会長相談役である最年長騎手柴田善臣騎手は体重調節用のゴムパッドをつけ忘れて罰金となりました。
騎乗馬は失格となり馬券は紙くずに。
しかし原因が調教師なのか騎手なのかは分からず騎乗停止にまではなりませんでした。
田中 剛(たなか つよし)*1979年デビュー
事象①:調整ルームで江田照男騎手に暴行(2006年)
代表騎乗馬;マジェスティバイオ
調整ルームで江田照男騎手にヘッドロックして騎乗停止。その理由が2説あり、①江田照男騎手が風呂場で泳いでいたことに腹を立てた②江田照男騎手が田中剛騎手がお風呂上りに食べようと楽しみにしていたプリンを勝手に食べてキレたという理由。
どっちも、江田照男騎手も悪い。
田原 成貴(たばら せいき)*1979年デビュー
事象①:スポーツ新聞記者殴打(1998年)
事象②:銃刀法違反、覚せい剤取締法違反(2001年)⇒調教師免許はく奪(調教師時代)
代表騎乗馬;マヤノトップガン等
現役時代から「競馬界の玉三郎」として、音楽活動や漫画の原作など騎手以外としても活躍。
騎手時代も問題行動はあったが、大きな処分を受けるようなことはなかった。
しかし、調教師になって3年目の2001年アメリカ同時多発テロの影響による厳戒態勢の羽田空港でナイフを持ち込もうとして逮捕。
覚せい剤検査にも引っかかり覚せい剤取締法でも逮捕される。
同年に調教師免許はく奪。刑が確定した後15年間の競馬の関与禁止などの処分を受けた。
その後も傷害・覚せい剤取締法・大麻取締法などの罪を重ねている。
西谷 凛(にしたに りん)*2021年デビュー
事象;体重調整に苦しんで脱水症状となり騎手変更⇒2日間の騎乗停止(2021年)
代表騎乗馬;なし
初勝利をあげた翌週に体重調整に失敗して騎乗停止。元々騎手としては身長も高い方で減量が心配でしたが、さすがにデビューして2か月でこうなってしまうと厳しいですね。
無理のない体づくりで、これらかも頑張ってほしいと思います。
西田 雄一郎(にしだ ゆういちろう)*1995年デビュー
事象①:109キロオーバーの速度超過(出頭を前に再度違反も)
代表騎乗馬;なし
速度オーバーそれも100キロ超え。西田騎手の場合はその後自主的に免許返上し牧場で勤務後、再度5年後に騎手免許を取得。
その後は、ケイテイラブ・ラインミーティアで新潟直線1000メートルの重賞アイビスサマーダッシュを勝つなどいぶし銀の活躍。
現在は調教師として開業している。
原田 敬伍(はらだ けいご)*2013年デビュー
事象①:サウナで体重調整をしようとしたところ熱中症を発症⇒2日間の騎乗停止(2013年)
事象②:調整ルームでTwitter⇒30日間の騎乗停止(2013年事象①からわずか20日後)
事象③:体重の調整ができず騎手変更⇒30日間の騎乗停止(2014年)
代表騎乗馬;なし
体重調整に苦しんでいたのは分かるが、騎手としてはプロ意識に欠ける行為を続け2年で引退。
夢であった焼肉屋のオーナーになったとのこと。騎手免許を与えてしまった側の問題。
原田 俊彦(はらだ としひこ)*1984年デビュー
事象:無免許運転を2回⇒騎手免許はく奪
代表騎乗馬;なし
年代が古く活躍もなかったためwikiペディアにも登録がない。
無免許運転を2回行い騎手免許はく奪、4年で騎手としての生活を終えている。
藤田 伸二(ふじた しんじ)*1991年デビュー
事象:飲食店従業員に暴行し書類送検⇒3カ月の騎乗停止(2006年)
代表騎乗馬;フサイチコンコルドなど
現在はYoutubeで姿を見かける藤田氏。
暴行事件に関しては見た目や言動からは違和感はないですが、実は競馬に関してはフェアプレーで騎乗停止が少ない騎手でした。
穂苅 寿彦(ほかり としひこ)*1995年デビュー
事象:体重調整に失敗しレース前検量で故意に不正。レース後にバレる⇒約1か月の騎乗停止。
代表騎乗馬;なし
障害レースで活躍した穂刈騎手は体重調整に苦しんで不正に。現在は調教助手となっています。
松田 大作(まつだ だいさく)*1997年デビュー
事象①:道路交通法違反(免許停止中の無免許運転および速度超過)⇒6か月の騎乗停止
代表騎乗馬;なし
松田騎手は自動車運転絡み。松田騎手自身が2013年に娘を交通事故で失っているのにも関わらず起こした不祥事の為衝撃が大きかった。
失ったもの大きく、騎乗停止となった1か月後に行われた高松宮記念で主戦として騎乗していたセイウンコウセイが優勝。
GⅠジョッキーとなるチャンスを逃している。
とはいっても、代わりに騎乗した幸騎手だから勝てたと思いますが。
松本 大輝(まつもと ひろき)*2021年デビュー
事象:ゴール手前で4完歩ほど追う動作を緩める。
明確に着順に影響をあったとは認められないものの、騎手としての注意義務を怠ったとして、開催2日間の騎乗停止処分
代表騎乗馬;なし
2021年デビューの新人で油断騎乗なのか判断ミスかはわかりませんが、これを糧に頑張ってほしいですね。
馬連を買ってた人は怒り心頭でしょうが、勢い的には着順に影響はあったかは・・・
丸山 勝秀(まるやま かつひで)*1992年デビュー
事象①:同僚騎手(土肥騎手)の記念品を盗み質屋に売却で窃盗容疑で逮捕⇒騎手免許はく奪
代表騎乗馬;オサイチジョージ
宝塚記念でオグリキャップ・イナリワンを破ったオサイチジョージの主戦騎手だった丸山騎手。
同僚騎手の記念品を盗み売るという愚行で騎手人生が終了しています。
山﨑 亮誠 (やまさき りょうせい)*2012年デビュー
事象:日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20号に規定される「競馬の公正確保について業務上の注意義務を負う者としてふさわしくない非行のあった者」として1か月の騎乗停止(2014年)⇒その後自己希望で免許取り消し
代表騎乗馬:なし
未成年時の出来事なのでJRAは詳細を発表していませんが、同僚の嶋田騎手のキャッシュカードを盗み40万円をATMで引き出し窃盗で逮捕されています。
その後、ディーンフジオカさんのそっくりさんとしてテレビ出演し「郵便局」で働いているとコメントしています。
山田 敬士 (やまだ けいし)*2018年デビュー
事象:レースの距離を間違えて騎乗して大差負け⇒3カ月の騎乗停止
代表騎乗馬:なし
もはや伝説となった2500メートルのレースを短距離戦と間違えるミスで騎乗停止。
まだ若くミスの内容は競馬での出来事なのでこれら巻き返せるはず!
クリストフ・ルメール (くりすとふ・るめーる)*2015年デビュー(JRA)
事象:JRA騎手としてのデビュー直前に調整ルームでTwitter⇒30日間の騎乗停止
代表騎乗馬:アーモンドアイなど
外国人ジョッキーとして活躍していたルメール騎手。JRAジョッキーとしてのデビュー直前にTwitterをしてしまいデビュー前に騎乗停止。
しかしその後の活躍を見ると一つの笑えるエピソードの一つとなっています。
その他
これ以外にも飲酒や、レース日・斤量間違えなどは多数あります。
また週刊誌に女性問題を報道されるなども・・・
不祥事を起こした騎手一覧(地方競馬所属)
大山 龍太郎 (おおやま りゅうたろう)*2021年デビュー<園田競馬>
事象:距離誤認による騎乗停止
距離誤認と言えば上記JRAの山田騎手のケースがありますが地方競馬でも起きています。
新人で20勝を挙げ期待されているなかでの騎乗停止になりましたが、もう起きてしまったことは仕方ないので停止が明けたら頑張ってほしいですね!
後、ホームページ上の写真を変えてあげてください・・・
まとめ
まとめてみると「飲酒」「交通事故」「窃盗」など一般の会社員であれば即解雇と思われる案件も多数あります。
この処分を見ると今回の持続化給付金の不正受給の処分も軽いものになってしまうのも頷けます。
おそらく外部の専門家が指摘しないといずれもっと大きな犯罪に繋がる可能性も考えられますね。
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