2021年のダービーは終了。しかし、来週6月5日からは2022年のダービーに向けて2歳のメイクデビュー戦が始まります。
今年も現役時代活躍したり、海外から来た種牡馬の産駒がデビューします。
この記事では、2021年の新種牡馬を紹介します。
*基本的にJRAでの勝利を初勝利としています。
- 2021年産駒がデビューする種牡馬
- ドレフォン(2013年:アメリカ産)社台スタリオン
- コパノリッキー(2010年:北海道日高産)ブリーダーズ・スタリオン・ステーション
- シルバーステート(2013年:北海道安平産)優駿スタリオンステーション
- イスラボニータ(2011年:北海道浦河産)社台スタリオンステーション
- ザファクター(2008年アメリカ産)日本軽種馬協会<1年リースのみ>
- ビッグアーサー(2011年浦河産)アロースタッド
- アメリカンペイトリオット(2013年アメリカ産)ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス
- キタサンブラック(2012年日高町産)社台スタリオンステーション
- ラニ(2013年アメリカ産)アロースタッド
- サトノアラジン(2011年北海道安平町産)社台スタリオンステーション
- ロゴタイプ(2010年北海道千歳市産)社台スタリオンステーション
- ディーマジェスティ(2013年北海道ひだか町市産)アロースタッド
- ワンアンドオンリー(2011年北海道新冠町産)アロースタッド
- ポアゾンブラック(2009年北海道日高町産)アロースタッド
- ヴァンキッシュラン(2013年北海道千歳市産)アロースタッド⇒白馬牧場
- マスクゾロ (2011年アメリカ産)アロースタッド
- トーセンレーヴ(2008年北海道安平町産)アロースタッド⇒エスティファーム
- ルックスザットキル(2012年アメリカ産) イーストスタッド
- アイファーソング
- エーシントップ
- ドリームバレンチノ
- ジュンツバサ
- ヒラボクディープ
- エーシンシャラク
- ヒストリカル
- サドンストーム
- ゴドリー
- サミットストーン
- エイシンアロンジー
- グレイレジェンド
- まとめ
2021年産駒がデビューする種牡馬
ドレフォン(2013年:アメリカ産)社台スタリオン
初年度種付け料 300万円(受胎条件)、207頭種付け
父 Gio Ponti <ストームキャット系>
母 Eltimaas (母父 Ghostzapper <Deputy Minister系>)
アメリカでブリーダーズカップ・スプリント(2016年)を制覇。
そのまま日本で種牡馬デビューとなりました。
ハイアムズビーチが勝利しJRAでの産駒初勝利となりました。
産駒初勝利が白毛馬という二度とない記録かもしれません・・・
コパノリッキー(2010年:北海道日高産)ブリーダーズ・スタリオン・ステーション
初年度種付け料 80万円(受胎条件)・120万円(出生条件)、194頭種付け
父 ゴールドアリュール <サンデーサイレンス系>
母 コパノニキータ (母父 ティンバーカントリー <Woodman系>)
ダート路線で活躍しフェブラリーステークス2回をはじめGⅠ格相当のレース11勝を記録。日本競馬史上最多記録です。
シルバーステート(2013年:北海道安平産)優駿スタリオンステーション
初年度種付け料は受胎条件80万円、191頭種付け
父 ディープインパクト <サンデーサイレンス系>
母 シルヴァースカヤ (母父 Silver Hawk <Roberto系>)
通算5戦4勝。未完の大器のままケガで引退したディープインパクト産駒です。
メリトクラシーが勝利し産駒がJRA初勝利となりました。
イスラボニータ(2011年:北海道浦河産)社台スタリオンステーション
初年度種付け料は受胎条件150万円、170頭種付け
父 フジキセキ <サンデーサイレンス系>
母 イスラコジーン (母父 Cozzene <Cozzene系>)
フジキセキ産駒として、2歳時から活躍し皐月賞制覇しダービーはワンアンドオンリーの2着。その後は勝てない時期もありましたが、6歳時の引退レース阪神Cではレコード勝利するなど息の長い活躍をしました。
ニシノレバンテが勝利し産駒がJRA初勝利となりました。
ザファクター(2008年アメリカ産)日本軽種馬協会<1年リースのみ>
初年度種付け料は受胎条件200万円(不受胎時返還)、166頭種付け
父 War Front <Danzig系>
母 Greyciousness (母父 Miswaki <Miswaki系>)
アメリカでダートGⅠなどを勝利。アメリカとオーストラリアで種牡馬生活を行っていますが1年のみ日本でリースで種付けを実施しています。
ナックドロップス が勝利し日本繋養時の産駒としてのJRA初勝利です。
※アメリカで種付けされた産駒はすでに勝利済みでした
ビッグアーサー(2011年浦河産)アロースタッド
初年度種付け料は受胎条件100万円(受胎条件)、164頭種付け
父 サクラバクシンオー <テスコボーイ系>
母 シヤボナ (母父 Kingmambo <Kingmambo系>)
サクラバクシンオー産駒として高松宮記念を制覇。全8勝は1200メートル。
サクラユタカオー⇒サクラバクシンオーの系譜を繋げる活躍を期待!
ウインモナークが産駒初勝利を記録しています。
アメリカンペイトリオット(2013年アメリカ産)ダーレー・ジャパン スタリオンコンプレックス
父 War Front <Danzig系>
母 Greyciousness (母父 Tinzou <Relaunch系>)
初年度種付け料は出生条件150万円で154頭種付け。
現役時代はアメリカの芝マイルGⅠを制覇。
ザファクターと同じく、War Front 産駒で、この馬は引退後すぐから日本での種牡馬生活が始まっています。
ブレスレスリーが勝利しアメリカンペイトリオット産駒が初勝利し、新種牡馬の中で一番乗りとなりました。
キタサンブラック(2012年日高町産)社台スタリオンステーション
初年度種付け料は500万円(受胎確認後)で種付けは130頭。
父 ブラックタイド <サンデーサイレンス系>
母 シュガーハート(母父 サクラバクシンオー<テスコボーイ系>)
父はディープインパクトの全兄。
3歳デビューで3連勝でスプリングSを制覇し皐月賞も3着。秋になり菊花賞を制覇。
古馬になってからは無類の強さを発揮し、天皇賞春連覇などを達成。
引退レースの有馬記念も圧勝しています。
血統的に期待が薄くなっていますが、それを覆す産駒に期待!
コナブラックが産駒初勝利を記録しています!
ラニ(2013年アメリカ産)アロースタッド
初年度種付け料は50万円(受胎確認後)で種付けは118頭。
父 Tapit <A.P.Indy系>
母 ヘヴンリーロマンス(母父 サンデーサイレンス<サンデーサイレンス系>)
父はアメリカの大種牡馬Tapit。母は天覧競馬となった天皇賞秋を制覇し騎乗した松永幹夫現調教師が馬上から頭を下げた名場面を作り出した馬。
ちなみにラニはその松永幹夫調教師管理。
母がアメリカに渡った後に生まれた産駒の為、外国産馬として競争生活を送ることになった。
ドバイのUAEダービーを制覇し、アメリカのダート3冠レースに挑戦し3戦目のベルモントSは3着に健闘。
血統的な裏付けがあり一発大物が出そうな気配もあります。
サトノアラジン(2011年北海道安平町産)社台スタリオンステーション
初年度種付け料は100万円で種付けは118頭。
父 ディープインパクト <サンデーサイレンス系>
母 マジックストーム(母父 Storm Cat<Storm Bird系>)
デビューから期待されたがクラッシク出走はならず。
花開いたのは6歳時の安田記念。ロゴタイプを差し切り唯一のGⅠ制覇となりました。
ライバルが多いディープインパクト産駒の種牡馬ですが、キズナと同じ母父StormCatで半姉がエリザベス女王杯馬ラキシスという血統背景から活躍が期待されます。
また、ニュージーランドでもシャトル種牡馬として活動しておりこちらでも活躍できる産駒がでるかもしれません。
レディバランタインが産駒初勝利を記録しています!
ロゴタイプ(2010年北海道千歳市産)社台スタリオンステーション
初年度種付け料は80万円で種付けは61頭。
父 ローエングリン <Sadler’s Wells系>
母 ステレオタイプ(母父 サンデーサイレンス<サンデーサイレンス系>)
父ローエングリンは素質馬としてきたされたがG1制覇はならず。
母はサンデーサイレンスとスターバレリーナ(ローズS)の間に生まれた良血。
2歳から活躍し朝日杯FSや皐月賞を制覇。その後はなかなか2年勝てない状態が続いたが6歳時に絶対マイル王者のモーリスを抑え安田記念優勝している。
貴重な日本で活躍したSadler’sWells系の種牡馬として期待されるが母父サンデーサイレンスがどう影響するでしょうか?
ラブリィユアアイズが産駒初勝利をあげています。
ディーマジェスティ(2013年北海道ひだか町市産)アロースタッド
初年度種付け料は100万円で種付けは78頭。
父 ディープインパクト <サンデーサイレンス系>
母 エルメスティアラ(母父 ブライアンズタイム<Roberto系>)
ディープインパクト産駒として皐月賞制覇。同期にマカヒキ、サトノダイヤモンドがおりディープインパクト産駒で3強を形成しました。
その後4歳春で引退。同期2頭より早期に種牡馬入りしています。
母父ブライアンズタイムで母系がSadler’sWellsの血があるなど少し重めの血がどのように言影響するでしょうか?
ワンエルメスが産駒JRA初勝利を記録しています。
ワンアンドオンリー(2011年北海道新冠町産)アロースタッド
初年度種付け料は50万円で種付けは20頭。
父 ハーツクライ <サンデーサイレンス系>
母 ヴァーチュ(母父 タイキシャトル<Halo系>)
父はハーツクライで母父はタイキシャトルでヘイローの血が濃い血統構成。
ダンスインザダークなど管理しながら勝てなかった橋口弘次郎調教師をダービートレーナーにした馬。
秋に神戸新聞杯を勝ったまでは良かったのですがその後1勝もできませんでした。
晩年は不振でしたが、ダービー馬として血を繋げられるでしょうか。
ポアゾンブラック(2009年北海道日高町産)アロースタッド
初年度種付け料は20万円で種付けは19頭。
父 マイネルラヴ <Seeking the Gold系>
母 サンライトチーフ(母父 チーフベアハート<Danzig系>)
マイネルラヴ産駒として地方園田競馬場でデビュー。その後中央に移籍しダートグレードレースで活躍しましたが、GⅠ勝利はありません。
産駒は地方競馬中心になるでしょうが、このような種牡馬が活躍したら面白いですね!
ヴァンキッシュラン(2013年北海道千歳市産)アロースタッド⇒白馬牧場
島川オーナーprivate種牡馬で種付けは18頭。
父 ディープインパクト <ディープインパクト系>
母 リリーオブザヴァレー(母父 Galileo<Sadler’s Wells系>)
ディープインパクト産駒の期待馬としてセレクトセールで1億9000万円で落札されました。
ダービートライアルの青葉賞を制したが本番は13着。その後は屈腱炎で引退しました。
母系がヨーロッパ型のディープインパクト産駒の種牡馬としてどのようなタイプの産駒を出すでしょうか?
マスクゾロ (2011年アメリカ産)アロースタッド
初年度種付け料は30万円で種付けは13頭。
父 Roman Ruler <Mr.Prospector系>
母 Saravati(母父 Giant’s Causeway<Storm Bird系>)
重賞勝ちはダート2000メートルのGⅢシリウスSのみ。フサイチペガサスの血を引く馬としてダートでの活躍馬が出るかどうかが、カギになるでしょう。
トーセンレーヴ(2008年北海道安平町産)アロースタッド⇒エスティファーム
島川オーナーprivate種牡馬で種付けは12頭。
父 ディープインパクト <サンデーサイレンス系>
母 ビワハイジ(母父 Caerleon<Nijinsky系>)
ヴァンキッシュランと同じくディープインパクト産駒で島川オーナーが所有。
GⅠ勝利はないが、母はGⅠ馬ビワハイジでその父カーリアンという良血。
一発逆転がありそうなディープインパクトの良血産駒として種牡馬入りしています。
トーセンクレセントが産駒JRA初勝利を記録しています。
ルックスザットキル(2012年アメリカ産) イーストスタッド
初年度種付け料は15万円で種付けは12頭。
父 Wildcat Heir <Storm Bird系>
母 Carol’s Amore(母父 Two Punch<Mr. Prospector系>)
南関東の地方競馬のスプリント戦で活躍した馬。ストームキャットの系統としてダートで活躍できる産駒を早く出すことが、種牡馬として生き残る道になるでしょう。
アイファーソング
父 ソングオブウインド <Kingmambo系>
母 アイファーペガサス(母父 デヘア<Deputy Minister系>)
エーシントップ
父 Tale of the Cat <Storm Bird系>
母 Ecology(母父 Unbridled’s Song<Unbridled系>)
ドリームバレンチノ
父 ロージズインメイ <Halo系>
母 コスモヴァレンチ(母父 マイネルラヴ<Seeking the Gold系>)
ジュンツバサ
父 ステイゴールド<サンデーサイレンス系>
母 ピンクガーター(母父 アフリート<Mr. Prospector系>)
ヒラボクディープ
父 ディープインパクト <サンデーサイレンス系>
母 キャットアリ(母父 Storm Cat <Storm Bird系>)
エーシンシャラク
父 タイキシャトル <Halo系>
母 キャタリナ(母父 Storm Cat <Storm Bird系>)
ヒストリカル
父 ディープインパクト <サンデーサイレンス系>
母 ブリリアントベリー(母父 ノーザンテースト<ノーザンダンサー系>)
サドンストーム
父 ストーミングホーム<Machiavellian系>
母 ビールジャント(母父 Green Desert<Danzig系>)
ゴドリー
父 ヘニーヒューズ <Storm Bird系>
母 Aldebaran Light(母父 Seattle Slew<Bold Ruler系>)
サミットストーン
父 ロージズインメイ <Halo系>
母 タイキアプローズ(母父 Devil’s Bag<Halo系>)
エイシンアロンジー
父 Sea The Stars <Danzig系>
母 Ice Mint(母父 Awesome Again<Deputy Minister系>)
グレイレジェンド
父 トワイニング <フォーティナイナー系>
母 オグリクェスチョン(母父 コマンダーインチーフ<Lyphard系>)
まとめ
合計30頭の新種牡馬がデビューします。
キタサンブラックのようにGⅠを勝ちまくった馬もいれば、条件戦しか勝てなかった馬もいますね。
ディープインパクト産駒の種牡馬が7頭いるなど後継者争いが本格化してきました!
この新種牡馬の中で、何頭ダービーに産駒を出走させることができるか注目です!
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