ここ10年のダービー馬のおさらいはこの記事から
この記事を含めて、10年間の日本ダービーでの1着馬から3着馬を調べ今年のダービーを早い段階から予想しようと思います。
日本ダービーが行われる東京競馬場2400メートルのコース形態と走破タイム
コース形態
スタートはスタンド前なので通常だと大歓声の前、昨年はコロナ禍で無観客でのレースでしたが、2021年はまだわかりません。ただ、入れ込むような馬はレース前に消耗したりスタートで出遅れたりします。
最後の直線525.9m中80m程で2mを駆け上がる直線が待ってます。ここまでにスタミナを消費するようだと一気にここでバテてしまいます。
走破タイムから見る日本ダービーの傾向
ここ10年の最速タイムを見てみます。ただし、唯一不良馬場だったオルフェーヴルのレース(2:30:5)を除くと次のようになります。
日本ダービー 走破タイムランキング (最近10年)
順位 | 年度 | 勝馬 | 走破タイム | 馬場 | 父 |
1 | 2019 | ロジャーバローズ | 2:22:6 (ダービーレコード) | 良 | ディープインパクト |
2 | 2015 | ドゥラメンテ | 2:23:2 | 良 | キングカメハメハ |
3 | 2018 | ワグネリアン | 2:23:6 | 良 | ディープインパクト |
4 | 2012 | ディープブリランテ | 2:23:8 | 良 | ディープインパクト |
5 | 2016 | マカヒキ | 2:24:0 | 良 | ディープインパクト |
6 | 2020 | コントレイル | 2:24:1 | 良 | ディープインパクト |
7 | 2013 | キズナ | 2:24:3 | 良 | ディープインパクト |
8 | 2014 | ワンアンドオンリー | 2:24:6 | 良 | ハーツクライ |
9 | 2017 | レイデオロ | 2:26:9 | 良 | キングカメハメハ |
10 | 2011 | オルフェーヴル | 2:30:5 | 不良 | スティゴールド |
ちなみに昨年で引退したアーモンドアイがジャパンカップで記録した2分20秒6がこの東京芝2400Mコースのレコードです。
不良馬場でのレースとなったオルフェーヴルを除き大体2分23秒から2分24秒台の決着です。ドゥラメンテを除き走破タイムが速いほどディープインパクト産駒が活躍しているのがわかります。
父馬から見る日本ダービーの傾向
日本ダービー1着~3着馬の父馬ランキング
1着 | 2着 | 3着 | 備考欄 | 現役時のダービー着順 | |
ディープインパクト | 6 | 3 | 3 | 優勝 | |
キングカメハメハ | 2 | 2 | 優勝 | ||
ハーツクライ | 1 | 3 | キングカメハメハの2着 | ||
スティゴールド | 1 | 1 | 未出走 | ||
オルフェーヴル | 1 | (父父スティゴールド) | 優勝 | ||
フジキセキ | 1 | 未出走 | |||
シンボリクリスエス | 1 | タニノギムレットの2着 | |||
ドリームジャーニー | 1 | (父父スティゴールド) オルフェーヴルの兄 | ウォッカの5着 | ||
ジャスタウェイ | 1 | (父父ハーツクライ) | ディープブリランテの11着 | ||
Marju | 1 | ラストタイクーン系 | 英ダービー2着 | ||
ブラックタイド | 1 | ディープインパクトの兄 | 未出走 | ||
Big Brown | 1 | ダンチヒ系 | ケンタッキーダービー優勝 |
やはり、時代を超えて日本ダービーを好タイムで走った2頭(ディープインパクトとキングカメハメハ)に加えてキングカメハメハと0.2秒差の2着だったハーツクライの3頭で3着以内馬の30頭中20頭を占めてしまいます。特にディープは出走数も多いが圧倒的な成績です。
ちなみに私はディープインパクト産駒という理由だけでロジャーバローズの単勝と馬連が取れました(笑)
ハーツクライはジャスタウェイ産駒で、スティゴールドはオルフェーヴルとドリームジャーニー兄弟の産駒で孫世代でも該当馬を輩出していますがまだ孫世代の勝利は無し。キズナやドゥラメンテを含む孫世代の勝利はどの馬が一番先に達成するかも競馬ファンとしての楽しみではないでしょうか?
フジキセキはもう産駒がダービー出走することはないが、サンデーサイレンス初年度産駒の幻のダービー馬。ブラックタイドはキタサンブラックの父でもあるがディープインパクトの兄で血統背景はあった。シンボリクリスエスは自身も2着で産駒のエピファネイアも2着。
面白いのは3着に入っている外国馬、どちらも自国のダービーで勝利・2着と連対をしているのも注目、ダービーという大レースで好走する血統的な背景は必要ということでしょう。
昨年産駒がデビューし始めて日本ダービーに産駒を出す可能性がある種牡馬3頭をピックアップ
ドゥラメンテ
ダービー史上2番目のタイムで制覇した2冠馬。傾向からはキングカメハメハから続く3代のダービー制覇も期待できる。
リオンディーズ
2歳チャンピオンに輝きダービーはマカヒキから0.5秒差の5着。自身はダービーでは好走できなかったが、父キングカメハメハで母はシーザリオという良血。母の産駒は兄エピファネイアが2着、弟サートゥルナーリアが1番人気で4着に負けるなどダービー制覇はないが産駒に期待
モーリス
マイルから中距離まで日本だけでなく香港でもG1制覇した名馬。しかし血統表にはダービーと縁のある馬は見当たらずこの馬もダービートライアル京都新聞杯で7着に負けて出走すらできなかった。産駒が今年のダービーでどうなるか注目。
枠順による日本ダービーの傾向
馬番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
1着 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | ||||||||||
2着 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 1 | ||||||||||
3着 | 1 | 2 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
幸運の1番枠と言われており、キズナが後方から差し切りロジャーバローズが逃げ切っている。5番はコントレイルとオルフェーヴルの2頭の3冠馬。15番枠以降は1着馬が1頭、3着馬が1頭と不利。
17番枠の勝馬はワグネリアン。皐月賞後方からの消極的な騎乗で後方からの競馬で惨敗した後外枠を引いたことで少し開き直り積極的に先行して勝利した。調教師も枠順決定後「最悪」というコメントを残し、騎手も開き直れるほど不利だということでしょう。
前走のレースからわかる日本ダービーの傾向
1着 | 2着 | 3着 | |
皐月賞 | 8 | 7 | 5 |
京都新聞杯 | 2 | 1 | 1 |
青葉賞 | 2 | 3 | |
プリンシパルS | 1 |
昔からのファンならダンスインザダークを差し切ったフサイチコンコルドがすみれSからの直行で制覇したことがどうしても気になるでしょうが、最近は基本的に皐月賞組中心です。以前はいたタニノギムレットやディープスカイ等NHKマイルカップをステップとした馬で3着以内にくることも最近はありません(昨年里のインプレッサが4着ですが・・・)。
京都新聞杯ステップの勝馬は上でダービー1番枠を引いたキズナとロジャーバローズという関連性があり枠順の手助けも必要なのかもしれません。皐月賞に負けてもダービーでの巻き返しはあるが、その他3つのステップレースは好走していないとダービーでの巻き返すケースはほぼありません。
まとめ
以上ダービーを走破タイム、父馬、ローテーションから考察してみました。もし今年のダービーが①天候晴れ、良馬場で走破タイムが2分24秒を切るタイムであると仮定すると
- ・父はディープインパクトを中心としたダービー馬
- ・前走が皐月賞
- ・枠順はせめて14番枠までで特に1から5番の枠がより、大外枠は消し
という傾向がでました。
凄い簡単に当たりそうですが、そんなにうまくはいきません(笑)
また別の記事でさらに深くダービー馬になれる要素を調べて3月中には今年のダービー馬の予想をしたいと思います!
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