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【プロ野球】国内フリーエージェント制度を詳しく知ろう!

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フリーエージェント(FA)制度って何?

フリーエージェント(以下FA制度)は日本野球機構<NPB;日本のプロ野球を統括する一般社団法人>における国内・海外FA制度の総称である。1993年のオフに採用され、2008年以降現在の制度で運用されている。

国内FAとは

NPBが定める条件を満たせばNPBセリーグ・パリーグ問わず12球団と入団交渉ができる権利を有することになります。

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ドラフトで希望球団に入団できなかった選手でも、頑張ればその球団に入れるように出来た制度ですね!

国内FA権を取得するには

まず出場選手登録(1軍登録)の年数の条件が必要になります。出場試合数ではなく、出場登録数です。

シーズンごとに出場選手登録145日を1年と換算します。1シーズンで145日を超えた分を持ち越すとはできませんが、1シーズン145日未満のシーズンが複数ある場合はそれらを合算して満145日を超えるごとに1年と換算することが出来ます。また、クライマックスシリーズもカウントされます。

1軍登録日数
2000年160
2001年45
2002年138
2003年110
2004年160
2005年160

この表の場合、2000年、2004年、2005年は145日を超えているのでまず3年がカウントされます。2001年、2002年、2003年は145日未満ですので、45+138+110=293ですので145が2回カウントできるので2年がカウントされます。

よってこの場合は6年のシーズンで通算5年経過というカウントになります。

ただし、例外規定があります。

  • 故障者選手特例措置制度:2007年より採用。2月1日から11月30日までグランド上で発生した怪我等により145日の登録に満たない場合は、登録抹消から2軍戦に出場するまでの期間で最大60日が登録数としてカウントされる。ただし、前年が145日以上の登録がありこと。またカウントされた翌年はこの制度は利用できない。
  • その他:「開幕直後で登板が先で1軍登録されていない」もしくは「レギュラーシーズン終了後からクライマックスシリーズまで開幕まで10日以上あり、自動的に抹消となる場合」など実際は登録がなくてもカウントされる場合がある

上記の一軍登録日数のルールを踏まえたうえで国内FA権取得の条件は現在このようになっています。

  • 2006年までのドラフトで入団した全選手は通算8年(1160日)経過で取得
  • 2007年以降のドラフトで入団した高校生選手は通算8年経過で取得
  • 2007年以降のドラフトで入団した大学・社会人選手は通算7年(1015日)経過で取得

と、入団時の状況によって取得までの日数が変わります

1993年オフにスタートした際は

  • ドラフト逆指名選手<1993年度導入2006年廃止>は通算10年(1450日)経過で取得
  • その他の選手は通算9年(1305日)経過で取得

2003年に改正された際は

  • 逆指名は関係なく全選手通算9年経過で取得

という条件でした、少しづつFAまでの期間が短くなってはいます。

ちなみに2008年に始まった海外FA制度は通算9年経過で取得となります、こちらの記事をご参考ください。<現在作成中>

申請されるタイミングは(海外FAも同じです)

希望する選手は日本シリーズ終了の翌日から、土・日・祝日を除く7日内にNPBコミッショナーに文章で申請する必要性があります。日本シリーズ終了後8日目の15時に宣言した選手が公表され、翌日9日目より国内FAであれば他の国内球団との交渉が可能になります。

申請しなかった場合(海外FAも同じです)

申請しなかった場合や翌年に権利を持ち越します。

FA権を再取得することはできるの?

一度FA権を行使した場合のFA権利取得は4年後になります。その場合は海外FA権の取得になります。

外国人選手も取得できるの?

外国人選手はドラフトで入団することはありませんが

  • 登録日数が通算8年で国内FA権取得、9年で海外権取得となります。
    <野球協約第11章(選手数の制限)第82条(外国人選手)4号>

また、国内FA権を取得した翌年からは権利行使の有無にかかわらず、日本人選手扱いとなります。(外国人選手は1軍登録などに制限あり)

国内FA選手に何か制約や決まりごとがあるのか?

年俸や契約金の制限や設定

  • FA宣言した翌年の年俸は現状維持が最大額、減額は無制限で年俸調停も申請できない。
  • 契約年数や、出来高払い、2年目以降の年俸に上限は無し。
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1年目は過度の競争を避けるため現状維持が上限というルールがありますが、出来高払いや2年目以降の年俸で調整されるだけなのであまり意味が・・・

初年度年俸も「特別な事情をコミッショナーに文書で申請し、コミッショナーがこれを認めた場合」という曖昧なルールがあり、実際DeNAから巨人に移籍した山口投手の場合現状維持の年俸8000万での契約と発表されましたが、後から実は年俸2億5000万での契約という事がわかりました。結局、特別な事情は分からないので、あまり良いルールとは言えません

  • 年俸とは別に契約金を得ることができます。宣言し残留する場合は上限無制限、移籍した場合は翌シーズン年俸の半額が上限になります。当然契約金0の場合もあります。
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宣言した選手に残留してほしい球団などは、契約金で他の球団より優位に立てるようになています。

人的保証が発生する可能性

国内FA権を行使して他球団に移籍した場合、その選手が補償対象選手だった場合は移籍元球団は移籍先球団から旧年俸の金銭補償及び1名の人的補償を得ることが出来ます。人的補償を求めない場合は追加で金銭補償をえることになります。

(2007年まではランク付けがなく、全選手が対象であった。)

人的補償になる選手は以下の条件から外れた選手になります

  • プロテクト名簿に掲載された28名の選手
  • 外国人選手(外国人選手枠を外れた選手も含む)
  • この年のドラフトで指名された選手
  • 育成契約選手

もし複数球団からFA選手を獲得した場合、名簿は球団別に提出することが出来ます。また複数球団が同じ選手を人的補償として求めた場合は同一リーグのチームが優先、同一リーグ内で被った場合は勝率の低いチームが優先されるというルールがあります。

補償が必要になる選手の条件があり、基準は旧年俸で決められます。

  • A:上位3位までの選手
  • B:上位4位から10位までの選手
  • C:11以下の選手

とランク付けされランクがA・Bの選手が国内FA移籍した場合に補償が発生します

AランクBランクCランク
人的補償なし旧年俸の0.8倍の金銭旧年俸の0.6倍の金銭不要
人的補償あり選手1名
+旧年俸の0.5倍の金銭
選手1名
+旧年俸の0.4倍の金銭
不要

FA移籍した選手が2回目以降のFA移籍だった場合、金銭に関しては半額(<例>人的補償なしのAランクだった場合、旧年俸の0.4倍)になります。

この人的補償に関しては、

  • 補償側の選手は指名されて拒否した場合NPBの選手資格が停止されるなど厳しい立場になること
  • プロテクト枠に入れることが出来ない期待の若手を、一定期間育成契約にして再度支配下選手にする抜け道がある

など、問題が多数あります。

獲得するFA選手が補償対象選手だった場合、直前のシーズンまで他の球団に所属していたFA選手と翌年契約できる選手は2名までという制限があります。しかし、FA宣言選手が21名以上の場合は、10名ごとに1名枠が増え、51人以上いた場合は最大5名の獲得が可能というルールがあります。

いままでFA権を宣言した選手は?

2007年までは国内限定のFAというのはなかったので全部を含めた数になりますが、今まで224名の選手がFA宣言をし、残留した選手は96名、国内・海外移籍した選手は125名です(*2021年2月20現在、随時確認していきます)

FA権を取得・権利を行使したときのデメリットは

所属する球団がなくなる可能性

宣言して獲得希望球団が現れず、元所属の球団も契約意志がなければ所属チームを失う可能性があります。2015年オフに広島からFA宣言した木村選手は、翌年テストを経由しての西武入団となっています。

事実上の構想外になる可能性

FAの権利を取得すると選手に有利な条件で交渉できますが、成績を落としていた場合などは逆に所属球団から「もう出ていってもらっていいよ」というスタンスでシーズンオフの交渉が行われることもあり、選手は宣言意志がなくても仕方なく宣言するようなケースも見受けられます。

まとめ

以上、国内FA制度についてまとめてみました。案外詳しくみると知らないこともありました。FA権取得までの日数は、改正で少し短くなりましたが選手生活が限られている中での8年・9年というのは長い気もします。また、制度的に抜け道が見られるので、もっとファンが納得できる制度になればなぁと思います。

この記事は2021年2月23日現在の情報です、随時更新していきます。

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