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【プロ野球】ポスティングシステム制度を詳しく知ろう

野球が好き!

海外FA制度の記事で書いたように、日本のプロ野球選手がメジャーリーグを目指す際には一番早くて入団してから9年間1軍で活躍し10年目からになります。

しかし、選手生命には限りがあるので、できるだけ早く行きたいという選手の要望もあり、また野茂英雄投手のように1度日本のプロ野球を引退してからドジャースに移籍したり、伊良部秀樹投手もヤンキースへの移籍でもめたことから、1998年に「日米間選手契約に関する協定」が調印されポスティングシステムが成立しました。

海外FAの記事はこちら

ポスティングシステムとは

フリーエージェント(FA)権を持たない選手が海外リーグへの移籍を希望した場合に、所属球団が行使する権利。ただ、実際は「日米間選手契約に関する協定」によるものなのでメジャーリーグを目指すために利用される。最初は入札で交渉球団が決まっていたので、「入札」制度のイメージが強いが、現在は譲渡金方式なので入札は行われない。

海外FAとの違い

  • 移籍先はアメリカのみ
  • FA時にあった1軍登録日数の制限がない
  • 人的補償・金銭補償がない

ポスティングシステム(現制度)

「日米間選手契約に関する協定」は定期的に話し合われており、ポスティングシステムもその内容が変化しています。現在は「選手年俸総額・譲渡金連動方式」という制度がスタートしています。これはポスティングシステム利用をNPBコミッショナーに申請し、MLBに通知。通知の翌日から獲得希望球団と選手が交渉し契約が決まれば、移籍元球団に譲渡金が支払われます。

対象

NPB球団所属選手(NPB6年以上在籍し、25歳以上)

ただし<NPB6年以上在籍しかつ25歳以上>を満たしていなければマイナー契約になります。大谷選手がこれでマイナー契約でのメジャー挑戦となりました。これはアメリカMLBの25歳ルールが影響しています。

譲渡金の金額設定について

譲渡金は選手の契約総額金から算出されることになりました。

  1. 2500万ドル以下はその金額の20%
  2. 2500万ドルを超過してから5000万ドル以下はその金額の17.5%
  3. 5000万ドル以上はその金額の15%

この1から3を足した金額が譲渡金として、移籍元の球団に支払われます。

(例)契約総額が12000ドルだった場合

 まず1の計算額<2500万ドル×20/100=500万ドル>。次に2の計算額<2500万ドル×17.5/100=437.5万ドル>、ここまで5000万ドル分まで計算したので残りの7000万ドル部分を3の計算額<7000万ドル*15/100=1050万ドル>。よって譲渡金は500万ドル+437.5万ドル+1050万ドルの1987.5万ドルと計算されます。約21億円くらいですね。

契約総額金に含まれない出来高払いに関しても譲渡金が支払われ、各年度ごとに出来高払いの15%が移籍元球団に支払われます。出来高払いでごまかすようなことはできないという事です。

譲渡金に関しては、公表されていない面も多く契約総額金から支払われる譲渡金は上限2000万ドルという説もあります。

また、マイナー契約での移籍の場合は譲渡金は契約総額の25%となります。

ポスティングシステム(旧制度)

ポスティングシステム(2012年までの制度)

 当初は希望する球団が入札する形式で最高入札額の球団がその金額を移籍元球団に支払う方式でした。よって入札額が高騰しダルビッシュ有投手に関しては落札額が5170万ドルという凄い金額になりました。移籍元球団には多額の譲渡金が貰えるメリットがありましたが、選手は希望球団を選べず、またMLB球団の経済的負担が大きくなるなどの問題が発生。また、入札金額を大きくした上で他球団の妨害をする可能性があるなどの問題も指摘されています。

ポスティングシステム(2014年から2017年まで)

2012年は協議がまとまらず、一旦「日米間選手契約に関する協定」は失効。2013年12月に移籍譲渡金最高2000万ドルを設定し、その金額に応札できる球団すべてが選手と交渉できる制度に変わりました。これにより、妨害入札などが避けられ、選手も球団選択の権利が出るなどメリットが出来ましたが、移籍元の球団は譲渡金が最大2000万ドルまでしか得られなくなりました。

ポスティングシステムで移籍した選手

こちらの記事にまとめてあります。

ポスティングシステムを利用し海外に移籍した選手は21人あります。また、移籍が成立しなかったケースは12回(三井投手が同一年に2回申請するも入札無しは2回としてカウント:以前は入札がなければ再度同年申請ができた)。成立しないケースもありその場合は翌年までは申請できません。

まとめ

FAの記事の時に、FA取得までの期間が長くピークを過ぎてからMLB挑戦を迎えることで失敗したような選手も多くみられました。このポスティングシステムはその問題点を改善することはできるのですが、「球団がポスティングを認めるかどうか」については特段ルールがありません。ソフトバンクホークスはまだポスティングシステム利用を認めていない現状もあり、各球団共通のルール作りが急がれますね!

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